熊坂(くまさか)

ストーリー

都から東の国の方へ行く旅の僧が美濃の国赤坂に着くと、一人の僧に呼び止められ「今日はさる者の命日だから回向してほしい」と頼まれます。その僧の持佛堂に行くとそこには仏像などは無く、おびたたしい量の長刀などの武具があるのでビックリして訪ねると、横行する山賊のためだと答え、また仏も武器を使い悪魔を降伏すると語り、寝室に去るとその草庵すらも無くなってしまう。(中入り)里人に先程の怪しい僧は熊坂長範の幽霊であろうと教えられ、弔っていると熊坂の霊が現れ大泥棒として商人を襲ったことや牛若丸とは知らず戦い、終には討ち取られたことを語り、やがて夜明けとともに松影に隠れ消えうせます。

解 説

この能は後段で熊坂長範が牛若丸と戦い翻弄される様を仕方話で見せるのですが、舞台上に牛若丸は登場しません。目に見えない相手と戦ってるというか、いるつもりで演じます。また長刀を使い飛んだり跳ねたり豪快な所作が連続してるのですが、これがまた演者の体力的にとても大変なんですヨ(笑)能面の口も塞がってますし、その上頭巾を上からスッポリ被っています。当然装束も着ていますし、まさしく「サウナの中でのスポーツ状態」です(笑)あっ観賞するにはそれは全然関係ありませんヨ!キレのある痛快な動きで観ていてとても楽しめる曲です。みなさんも牛若丸が舞台のどこにいるか熊坂と共に探し、そして翻弄されて下さい。

でも熊坂の実年齢は・・・な!な!なんと63才!ホントなのか!?

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