日本の伝統芸能  について

ず、能というとなにか難しく辛気臭い退屈なものと思われているかも知れません。実際、古事記や平安時代の古典文学を題材にし、現代になっても未だに室町時代の言葉のままの台本を使い、動きもスローです・・。後に生まれた浄瑠璃、歌舞伎もそれを感じたのか、言葉や動き、演奏を派手にしています。

かし、これは大変な誤解かも知れません。なぜなら能はもともと感性で体験するものだからです。もちろん「知能」を使いその文学や歴史、人物を知っていればもっと深く楽しめますが、体験や鑑賞なさる方法はリラックスして俗世を忘れ「頭のスイッチの切り替えをすること」だと私は思います。

代はテレビ、映画などが、どんどんリアルになって(3Dや、コンピューターグラフィックなど)メディアから与えられる影響がすべてになってしまい、見ることによってその先やバックグランドに繋がる想像力や創造力などが、欠如してきているような感じを受けます。その失われつつある感覚を普段から能動的に呼び起こしておかないと、ちょっとおおげさかも知れませんが、人間として大変な損失になるのではないかと思います。

には、派手な動きも(多少はありますが皆様にとっては)照明などの舞台装置もなく、背景も鏡板に描かれた老松だけでリアルな背景も親切な説明もありません。だからこそ見る人一人一人の経験や見方によって、千思万考の立体的な無限の広がりが生まれてくる演劇芸術なのではないかと思います。

では、大体どういったものか、まず簡単な歴史などを見て行きましょう。

能の歴史について
能の役の種類と流儀について
能面について
作品の色分け

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